日記・コラム・つぶやき

2008年6月29日 (日)

コピーとオリジナル

私の製品を何度もコピーした香港のレジンキットメーカー"Anigrand Craftswork"
が、来る8月3日(日)に開催される2008年夏のワンダーフェスティバルに小型模型
研究会と共同出店を予定しています。

http://www.anigrand.com/

私の製品は外国にも輸出していますが、以前香港向けに私のカーチスライトX-19と
ベルX-22を輸出した後"Anigrand Craftswork"は同じ機種を発売しました。
不肖「赤とんぼワークス」と"Anigrand Craftswork"の両製品の比較は、こちらの
webサイトに載っています。

http://www.ninfinger.org/~sven/models/models.html

同社宛に皮肉を込め貴方の製品は素晴らしいからリンクさせて下さいとメールしま
したが、結局返事は無く無視されました。同社は複数の原型師を抱えた企業の様で
トランペッター並みの勢いで新製品を次々に送り出しています。"Anigrand"程度の
製品なら私にも作れます。原型の出来では劣化コピー屋に負けませんが、一個人が
出来る量では高が知れているので企業に勝てる訳が有りません。
 イベントなどで「何故"Anigrand"と同じ機種を売っているのか?」と聞かれる事が
有りますが、その度に家がオリジナルだと主張しています。
 夏フェスに新作が間に合いそうも無いので今回は再販だけになりますが、あえて
"Anigrand Craftswork"にコピーされた製品のオリジナルを持ち込むかも知れません。

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フランスでの売れ行き

私の「クージネ・アルカンシエル」のキット評が掲載された"Replic No.201"は
本国で発売後、約一ヶ月遅れで「ホビーショップ・ガネット」経由で届きました。
フランス語は読めないとライター"Philippe Martin"氏にメールを送信した所、
機械翻訳した英文を送信して頂きました。寸法が正確、カウリングのモールドが
良く、図面が美しいと賞賛された物の、部品に気泡や欠けが有ると指摘されまし
が、これはレジンキットの宿命なので仕方有りません。
私の「クージネ・アルカンシエル」は北米地域からのオーダーは皆無、殆どフランス
を始めヨーロッパ地域が殆どです。通販が殆どですがフランスの模型店"SPECIAL EAST"
に卸しているので、同店に売れ行き問い合わせましたが、高額なので今の所は5本卸
した内3本しか売れていないと返信を頂きました。通販価格と同額で卸した筈なので
決して高額で無かった筈ですが、現地の販売価格は 129.00 EURO 日本円換算で
\21,570 と2倍以上の高値になっていました。

https://specialeast.com/index.php?cPath=226_320_371_372&osCsid=4f4aae0b15a54e41a00c1ad805f88be0

私のキットの販売価格は同程度のガレージキットの問屋から小売店への卸値程度に
抑えています。「アルカンシエル」はキットが大きい分製造コストが掛かるので、
ふっかけている訳で無く有りませんが中間マージンやら何やらで仕方ないのでしょう。

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2008年6月 1日 (日)

"Replic No.201"のゲラ刷り

REPLIC誌のライター"Philippe Martin"氏からメールの添付ファイルで頂いた
"Replic No.201"のゲラ刷りに「アルカンシエル」のキット評が掲載されてい
ます。フランス語は読めないのが残念ですが、好意的に評価されていると思い
ます。版権の問題が有るので当Blogで画像は公開しませんが、"Replic"誌に
投稿した私の友人が製作した「アルカンシエル」の作例を貼ります。
私の「クージネ・アルカンシエル」は先日のワンダーフェスティバルに出品し
雑誌の取材も来ましたが、残念ながら日本の雑誌では掲載されませんでした。
日本の雑誌で掲載されなくてもフランスの模型雑誌"Replic"の他、フランスの
航空雑誌"Icare"に紹介され、フランスの模型店"Special East"から注文が来て
いるのでこれだけで充分です。

Arcenciel01


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2008年5月 1日 (木)

通販対応とキットの量産

Prcard0808
Boxx5

ワンフェス後は残業と休日出勤が増え忙しい日々が続きましたが、"クージネ・
アルカンシエル"の通販対応とキットの量産に専念していました。ワンフェス向け
に生産した個数より通販向けの個数の方が多く量産に追われた為、コミュ向けの
書き込みは減り、Blogの更新は一ヶ月以上も途絶えました。
"クージネ・アルカンシエル"の件はwebサイトとblogで告知していたので前評判
は高く、既にワンフェス前からフランスの模型店"SPECIAL EAST"から注文が届き
フランスの模型雑誌"REPLIC No.199"の新製品情報で紹介されました。
"SPECIAL EAST"からの注文は計10個ですが、生産が間に合わないので取り敢え
ず5個だけ発送しました。
私のキットのレビューは毎回REPLIC誌のライター"Philippe Martin"氏に書いて
頂いているので、今回も彼氏宛てに見本を発送しました。恐らく2ヶ月位後には
"アルカンシエル"の記事が誌面に掲載される事でしょう。

"アルカンシエル"は来る5月5日に開催されるワールドホビー・フェスティバル
にも持ち込みますが、先行予約分が有るので個数は未定です。

8月3日(日)開催される2008年夏のワンダーフェスティバルに向けた新作キットは
軍民問わず世界中で運用されている汎用双発機ビーチクラフト・キングエアに
決定しました。海上自衛隊の連絡機"UC-90 くにかぜ"、アメリカ海軍の練習機
"T-44ペガサス"にも出来るので、民間機ファン以外にも軍用機ファンにも受け入
れられると思います。「赤とんぼワークス」製品ラインナップは、試作機、実験
機等一風変わった機種が多かったので、現用機をキット化するのは今回が初めて
となります。実機は全幅:15.32m、全長:10.82mなので、1/72スケールでは
全幅:21.30cm、全長:15.00cmになります。
本来なら4月中にCGデータを仕上げ、GW中に原型の切削工程に取り掛からな
ければ夏のワンフェスに間に合いませんが、"アルカンシエル"の量産に追われて
いたのでCGデータの決定稿も未だ仕上がりません。ワンフェスに間に合わない
となれば旧作の再販だけとなります。

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2006年11月26日 (日)

ワールドホビーフェスティバル

年末に開催されるコミケの一週間前、クリスマスイブの前日にワールドホビー
フェスティバルが開催されます。

http://www.whf.co.jp/main/index.htm
ワールドホビーフェスティバル有明15(開催時間11:00~16:30)
開催日 2006年12月23日
会場名 東京ビッグサイト

 既に「赤とんぼワークス」の名前で参加申請は済ませましたが、受理されたか
否かは未だ分かりません。
新作キット"SE-700オートジャイロ"はワールドホビーに間に合わせる予定でしたが
九月以降は忙しかったので製品化は間に合いそうも無く、こちらでは原型だけ展示
になりそうです。
 持ち込むアイテムは再版ばかりで、8月のワンフェスで出品した「シュドエスト
バルデュール」と、委託販売を引き受けて売れ残った同人誌「Xの時代 (改訂版)」
「動画な傑作機(追補)」位でしょう。

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2005年12月19日 (月)

現物取材の陥穽

博物館の展示品を取材したとしても、博物館の展示物が最も一般的な形式とは限
りません。スクラップ同然の状態からレストアする時、複数の形から部品を集める
事も有り、展示物が正確とは限りません。
 博物館の狭い展示棟内では写真撮影時に被写体全体がフレームに収まり難く、
仮に標準レンズで撮ったとしても画角の関係で望遠より太めに撮れます。 航空機
モデルで胴体が太いと言われるのは、現物取材して得た情報を元にした為です。
 現物の角度も癖物で取材で下側からあおり気味に撮った写真が、正確な形状が映
ってといるとは限りません。現物取材に行って細部は分かっても、全体形状は把握
し難いのです。
 現物取材は人間の視線で見ていますが、模型は俯瞰で見る事が多いので、実物を
模型と同じ角度で見る事は少なく、現物と模型とは印象が異なる事も有ります。
逆に考証が正確だと似ていないと指摘される事も有ります。
 全ての人間が同じ世界を見ている訳では無く、脳内で再構成した世界を現実と
して認識しているのです。
 模型とは実物をスケールに合わせて忠実に縮小した物では無く、各自が持つ実物に
対するイメージの立体化です。原型を製作すると気付きますが、写真または図面を
そのまま立体化してもイメージと異なります。模型には説得力が必要なので、あえて
デフォルメする事も有ります。

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写真は真実を写さない

真実を写すから写真と呼ぶ訳ですが、必ずしもそう言いきれない場合も有ります。
標準レンズで撮ると被写体に対する角度が大きくなり、撮られた写真は画面の中央
が大きく写り、周辺部が小さく写ります。望遠レンズで撮ると被写体に対する角度が
小さくなり、遠近感の無い平面的な写真になり歪が少なくなります。言い方を変える
と、標準レンズで撮った機体は太めに写り、望遠レンズで撮った写真は細身に写る事
になります。

 1/48スケールキットを30cm離れて見る事は、実機を約15m離れた距離で
見る事に相当します。
 1/72スケールキットを30cm離れて見る事は、実機を約22m離れた距離で
見る事に相当します。

 実物を肉眼で間近に見る場合は視野が左右に広がるので、望遠レンズで撮った写真
より太めに見えます。望遠レンズで撮った写真はレンズを通して見た映像です。肉眼
で望遠レンズと同じ様に見える訳では有りません。博物館の展示棟内に展示されてい
る機体を、10m以上離れた距離から見る事は殆ど有りません。実機を取材した場合
広角レンズ、標準レンズで撮るので、望遠レンズで撮った写真より太めに映ります。

 図面を描く場合多くは、望遠レンズで撮った写真を基にします。図面の外形線は
写真から割り出した物です。パネルラインは、写真から推定します。
 実機のカタログやマニュアルに掲載されている図面は機体の外形や、全長、全幅等
を示すだけで、パネルラインが描かれて無い簡単な物が殆どです。胴体の直径や翼弦
長等、機体各部分の寸法が記載されている図面は殆ど有りません。作図には筆者の主
観が入るので図面により外形線も違い、パネルライン等は省略される事も有ります。
同じ図面は2枚と有りません。一種類の図面だけを参考にして、キットが図面と違う
と指摘するのは大間違いです。図面とキットが一致するのは考証が正確な訳で無く、
その図面を元にキット化された為です。

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