« 日本SF展・SFの国 | トップページ | ワンダーフェスティバル2015年冬・リポート »

2014年9月25日 (木)

3Dプリンター

3Dプリンターが物作りに革命を起こすかも知れないと最近話題になっていますが、
「赤とんぼワークス」は既に10年以上前から、切削加工方式のローランド・モデラ
MDX-3を原型製作に利用しています。

http://homepage3.nifty.com/AKATOMBO/const/modela/Modela1.htm

 パソコン周辺機器としては既に骨董品の部類の機種を散々使い込んだので、近年は
段差部の切削不良、荒削りと仕上げでツールパスの誤差等、動作不良が出る様になり
ました。ワンダーフェスティバルでは2年程前から3Dプリンターで製作した原型、
見本等が展示されていたので気になっていました。今の最新式の3Dプリンターの導入
を検討しましたが、業務用の機器はそれなりの値段なので、個人で導入するのは未だ先
と思っていました。
 2013年7月に一般向けの国産の3Dプリンター「SCOOVO(スクーボ)」が18万9000円で
発売されました。溶融した樹脂を最低0.1ミリのピッチで積層する方式です。オープン
キューブのスクーボで作成した加工品の現物を見ましたが、直径0.1mmのフィラメント
で網んだ網細工の様な仕上げでした。要求スペックは1/72スケールの空冷星型エンジン
が出来る、それが無理ならマッキMC200のコブ付きエンジン・カウリングを作れる
事です。便利そうですが0.1mm以下の細密工作は無理、20万円近い価格で、この精度
では要求に満たないので購入を見送りました。

 2014年3月に税込69800円の台湾製3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0」が発売されました。
http://toyokeizai.net/articles/-/33460

XYZプリンティング
http://jp.xyzprinting.com/Product

5月の連休中に戦力化したかったので、4月20日に注文し23日に届きました。
 パソコンを繋いで設定する前に、フィラメントをセットしてスタンドアローンで
デモデータを出力したら、直径約9cmのコップ状の造形物が約2時間で出来ました。
積層ピッチ0.1mmなので等高線状の条痕が目立つ編み物細工の様な表面仕上げでした。

Sample_2

動作中は音が耳障りでプラスチックが融ける臭いがします。モデラーならランナーを
伸ばす臭いと言えば分かるでしょう。

CGソフトは10年以上前からShadeを使っていて、既にver.10にアップデート
していますが、ver.14にバージョンアップは対象外なので新規購入しました。

Shadeの新バージョンが届いたので、Windows 7機にインストールしました。
【3Dプリンター対応】Shade 3D Basic ver.14 ガイドブック付
イーフロンティア
プラットフォーム: Windows, Macintosh
価格: ¥ 11,295

Windows 7機には既にShade ver.10をインストールしていましたが、機能が増えても
基本データ作成には使い勝手が今一つなので、専らWindows XP機で旧いShade ver.5を
使っていました。中島97式輸送機のカウリングのデータが有りましたが、ver.14で
読み込んで3Dプリンター向け標準フォーマット「STL」ファイルに書き出し出来ました。
 昔作った中島97式輸送機のカウリングのデータを、Shade ver.14で読み込んで
3Dプリンター向け標準フォーマット「STL」ファイルに書き出しました。直径20mm
で涙滴型の瘤が付いたカウリングが約10分で出来ました。
Xyz03
Xyz05


2015年の冬フェス向けに鋭意開発中の新作キットは、世界の駄っ作機で紹介された
イギリスの試作飛行艇ブラックバーンB-20です。
実機は全幅25.0 m、全長:21.2 m なので、1/72スケールでは全幅: 34.72cm 、全長29.44cmになります。

主要部分の原型製作には、XYZプリンティングの3Dプリンタを使用しました。


B20_parts


|

« 日本SF展・SFの国 | トップページ | ワンダーフェスティバル2015年冬・リポート »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3Dプリンター:

« 日本SF展・SFの国 | トップページ | ワンダーフェスティバル2015年冬・リポート »